模試の活用法

大学受験をする人が必ず一度は受ける模試ですが、模試をどのように活用するべきか分かっていない人が多いように思います。

今回は模試をどのように活用すれば良いのか話していきます。

模試を受けるタイミング

模試を受け始めるタイミングは、なるべく早くすることをオススメします。なぜかと言うと、模試は苦手を炙り出すものです。自分の苦手を把握してそこを補強することが受験勉強においてはとても大切だからです。

しかし、「模試を受けたは良いけどこの範囲をまだ学習していない」と言った事態は避けた方がいいため、模試の出題範囲を見て全範囲を学習していたら受けると考えた方がいいと思います。

例えば物理の試験を考えてみましょう。自分はまだ力学しか習得していない段階だとして、模試の範囲は力学と電磁気学が出るとしましょう。そうした場合、電磁気を割り切って捨てたとして、物理の試験時間は丸々力学に充てられることになります。普通の人は時間配分をして力学と電磁気を解いているのに、自分は時間目一杯使って力学しかやらないというのは限られた時間内で解く試験に対する自分の実力を正確に計ることができません。また、模試後、電磁気を習得したのち電磁気が定着したかどうか、また模試を受けて確認する必要が出てきて手間が増えます。

受験は効率の良さも大切です。ですから、なるべく1回の模試で最大限の情報を得られるようにした方が良いです。

模試が終わったら復習を

模試が終わったら、できるだけ早めに復習をしましょう。

自分の答えをメモして自己採点をするのはいいのですが、それは解答のみの問題形式や、マーク式の問題形式の場合のみにすることをオススメします。記述式は必ずしも自己採点する必要はありません。なぜかと言うと記述の仕方や表現で思いがけぬところで減点されることもあり、あなたの書いた答案を採点するのはあなたではないからです。特に数学などは答えが合っていればいいと言うものではないのです。論理的に正しい記述をできていなければ答えが合っていてもそれは価値がないし点数もこないのです。

なので、記述式の問題は必ずしも自己採点しなくてもいいとはいっても、復習は必ずしてください。

採点と復習は違います。加えて以上のような理由で、間違った問題だけでなく答えが合っている問題も復習することをオススメします。

判定を気にしない

模試の成績が返って来た時、良い判定が出てイキり散らす人がいても相手にしてはダメですし、自分の点数が悪くても落ち込む必要は本当にありません。むしろ、自分の弱点を試験前に炙り出せたことをラッキーだと思ってください。

模試の判定はどうでも良いのです。大切なのは自分の得意と苦手を把握することです。点数がよくてイキリ散らす人も点数がいいことに油断しこの作業をしないと本番で落ちる可能性が高まります。このように自分の傾向を把握しないのなら、模試を受けるメリットは本番慣れすること以外にありません。判定は気にしないでください。

答案返却後の復習を

答案が返ってきたら、自分がどこで点を引かれたかしっかりと確認しましょう。

なぜ点を引かれたのか分析し、次の模試に活かしましょう。

また、模試に出てきた問題が全部解けるかこの段階でもう一度解き直してみると良いです。

全部解けない場合は何かしらの基本が抜けているか、出題されている問題に難問が存在するかの二択です。基本が抜けていた場合、補強しなければいけませんし、難問の場合、出てきたものを吸収しない手はありません。どんな問題でも一度答えを見たのだから再現できるようになるべきです。

いかがでしたでしょうか。

模試は本番慣れすることと、自分の苦手を炙り出すことの2点を念頭において受けるだけで得られるものがかなりあります。

是非、試してみてください。

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